安田式体育遊び

 インボルブ花巻では、「安田式体育遊び」メソッドを導入しております。
 「安田式体育遊び」とは、教育者で幼少年期の遊びや体育、運動の実践と研究をされてきた安田祐治氏により考案されたもので、子どもたちが日常的に遊びを通して楽しく熱中する中で、安全能力と技能の向上を効果的に促す体育遊び教育プログラムです。
 参考リンク:株式会社 安田式体育遊び研究所 (yasuda-method.com)

体育遊びで育む6つの力

 体育遊びでは段階的に6つの力を育みます。

 並んで順番に個々が運動するのではなく、仲間と共感し、待ち時間なく繰り返し楽しめるように遊具を配置し、導きます。遊びの中でルールを守り、コニュニケーションを取り合いながら、互いを意識し、譲り合い、協力・共感する社会性を養います。

 また、訓練的に教え込んだり、反復練習をさせるのではなく、皆でできる簡単な遊びから高度の動きまでを段階的にめあてを持って楽しめるよう導きます。「楽しそう→楽しい→できそう→できた」と積み上げる成功体験は子ども自身の満足度と達成感を満たし、より一層のやる気を引き出し、自主性と向上心を育みます。

 さらに、待ち時間なく仲間と共に楽しく活動することで運動量が豊富になり、タイミングよく動いたり、力まず体をコントロールするなど、様々な状況をとっさに判断し対応する経験を積み重ねます。

安全能力を育む”小さな危険を経験できる環境”

 安全能力とは、人を傷つけない力と、自分も傷つかない力です。
 子どもたちには、それぞれの発育や能力に応じた冒険や挑戦をして、小さな危険を小さな失敗を経験する必要があります。その営みが遊びであり、それによって安全能力も身につくのです。

  ▷状況を察知し反応する力
  ▷危険かどうかを判断する力
  ▷危険を回避し、受け身を取れる身のこなし
  ▷安全の規範意識が高まる経験

段階的指導”ホップ・ステップ・ジャンプ”

 例えば、前転(でんぐり返し)は、ただ前に転がっているように見えて、「両手を前につく」、「頭(後頭部)を床につける」、「蹴りだす」、「身体を丸める」など、細かく分解すると様々な動きが組み合わさっています。
 体育遊びでは、いきなり前転を教えるのではなく、動作を細かく分解し、指導の段階が遊びの発展になっているように遊びを3段階に組み立てます。また、子どもたちが遊び方と楽しさを体感し、子どもたち自らの工夫で遊びを発展させていくことができるようなプログラムにしております。